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【今週のドル円予想】肺炎懸念で米ドルへ資金逃避、円安急進行(2月24日~28日)
先週のドル円市況を回顧しつつ、今週2月24日~28日のドル円相場予想を行います。
先週の主な材料
先週のドル円相場は、相次ぐ米指標の上振れ (↑) と、日本での新型ウイルス感染拡大による「有事のドル買い」 (↑) を支えに、安値109.66から高値112.20まで上昇しました。
肺炎懸念収まらず「有事のドル買い」で円安加速
週頭17日(月)に109.78でオープンしたドル円は、新型肺炎問題が上値重しとなるなか新規買い材料もなく、109円台後半の推移が続きました。18日(火)には肺炎の影響で米アップル社の業績悪化が報じられたこともあり、週安値109.66をつけました。
しかし18日のNY連銀指数の上振れ (↑) を皮切りに、週後半の米経済指標も軒並み市場予想を上振れ (↑) 、また日本での肺炎感染拡大懸念が円売りドル買いを促した (↑) ことも材料となって、レートは週末21日(金)にかけ高値112.23まで急上昇しました。
こうしたなか、先週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、NY連銀指数や米住宅着工件数など米指標の上振れ (↑) や、日本での肺炎感染拡大による「有事のドル買い」観測 (↑) での円安予想が掲載され、これらが的中する結果となりました。
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今週のドル円予想
今週のドル円相場では、新型ウイルス関連続報をうけての見通し変化、および、米耐久財受注など米経済指標の結果が、ドル円市場の大きな材料となりそうです。
肺炎懸念が「リスク回避のドル買い」へ波及
先週にかけ新型肺炎に関する世界的なリスク回避の流れが鮮明化しており、また日本国内で新型肺炎被害の拡大報道が相次いだことから、感染被害の渦中にある日本の円を売り、安全資産である米ドルを買う「有事のドル買い」の流れ (↑) が強まっています。
この円安の流れ (↑) が今週も続くとの見方が出ているものの、一方では、中国での感染者数拡大ペースは鈍化していると見られ、今週には過度な懸念後退で「有事のドル買い」が一服、相対的に円買い優勢となって円高圧力が強まる (↓) 、との見方も浮上しています。
新型肺炎関連の続報に関し、リスク回避の極大化による「有事のドル買い」での円安予想 (↑) と、過度な懸念が一服してのドルへの資金退避縮小による円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は今週配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。
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米耐久財など米の重要経済指標に注目
また今週には、米で重要な景気指標が相次いで発表され、これらの結果見通しが注目を集めています。とくに注目されるのが、レートへの影響が大きいと考えられる25日(火)の消費者信頼感、26日(水)の新築住宅販売件数、27日(木)の耐久財受注・GDPなどです。
現時点の市場予想は強弱まちまちのため、冴えない結果との見方が強まった場合は、各指標の発表後にレートが下振れる可能性 (↓) があります。ただ先週の米指標は予想大幅上振れとなったものが多く、この流れを引き継いで今週も強い結果となれば、円安にさらなる拍車がかかる (↑) 可能性もあります。
今週の米経済イベントに関し、どの指標が期待後退 (↓) となっており、どの日の指標に上振れ期待 (↑) が出ているか、毎日のアナリスト予想の集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。
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なお、この他に今週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。
24日(月) 独・IFO企業景況感
25日(火) 米・ケースシラー住宅指数、消費者信頼感
26日(水) 米・新築住宅販売件数
27日(木) 米・耐久財受注、GDP
28日(金) 米・個人消費(PCE)、ミシガン大指数
こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。
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