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【今週のドル円】3月以来の支持線を下抜け 米中対立続報に懸念

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【今週のドル円】3月以来の支持線を下抜け 米中対立続報に懸念

今週のドル円 見通し

今週のドル円は、米中対立激化を警戒した株安が波及して心理が悪化し、「低リスク通貨」と位置付けられる円を買う動きが強まっていることから、円高傾向の推移となっています。

材料と方向感

先週のドル円相場は、木曜に発表された米・新規失業保険申請件数が数か月ぶりの増加(=悪化)となったことで米景気見通しの不透明感が強まりドル売りが強まった (↓) ほか、金曜にかけて米ポンぺオ国務長官が「共産主義の中国を変える」と演説し米中対立激化懸念が強まった (↓) ことも重荷となり、週末にかけて週安値を更新する展開となりました。(週間レンジ:105.68 – 107.54)

今週のドル円に関しては、米中対立をめぐる地政学的リスクの見通し、および、米・耐久財受注の発表やFOMC会見といった主要経済イベントの見通しが、取引にあたって注目されそうです。

欧州復興基金合意によるユーロ高でその他通貨全般が下落基調にあるなか、先週末にかけ米が中国総領事館を閉鎖、さらに米ポンペオ国務長官が「中国は共産主義を改めるべき」と発言したことで、米中関係がより冷え込むとの懸念が広がりました。今週にかけては中国が報復に出るとの観測も強まっており、続報を受けたレートの強弱感が取引で意識されそうです。

また一方では、今週発表の米・6月耐久財受注が大幅下振れ予想であることや、今週後半のFOMC(米連邦公開市場委員会)における追加緩和措置への言及の有無なども、レートの強弱感に影響しそうです。

なおテクニカル的には、週中盤までに106円台への下抜け、および一目均衡表基準線・転換線・雲下限やボリンジャーミッドバンドを下抜けており、さらに週末には、今年3月以来のサポートであった106.00も一時下抜けたことから、今週は上値の重さが意識されそうです。

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今週のドル円 トレード目安

今週の支持抵抗ライン

今週のFXトレードでは、上値方向では心理的節目かつ9日移動平均付近の107.00や、週末の急落まで下値を支えていたレジサポライン106.70近辺、また下値方向では心理的節目106.00や先週末安値の105.68、さらに3月16日安値の105.15や心理的節目105.00が強く意識されそうです。

また、市場のアナリストらは、次の水準に注目しており、今週はこれらのテクニカル節目を意識した値動きが見られそうです。

上値メド:55日移動平均、21日移動平均、ピボットR1 など
下値メド:ボリンジャー-2σ、ピボットS1、心理的節目105.00 など

こうした節目水準の具体的な解説は、「投資の森 ドル円FXレポート(有料版)」にてご確認ください。

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週後半の経済イベント

今週に予定されている経済イベントは、下記のようなものがあります。


27日(月)
21:30 米・6月耐久受注

28日(火)
22:00 米・5月ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 7月消費者信頼感指数

29日(水)
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数
27:00 FOMC後の政策金利発表及びFRB議長会見

30日(木)
21:30 米・4~6月期四半期実質国内総生産(GDP)
21:30 新規失業保険申請件数

31日(金)
21:30 米・6月個人消費支出(PCEコア)
23:00 7月ミシガン大学消費者態度指数

こうした経済イベントのうち、特に重要なものの市場予想と影響見通しは、「投資の森 ドル円FXレポート(有料版)」にてご確認いただけます。

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