前週末29日のドル円は上昇で週の取引をクローズ。日足高値149.50をつけてから終値149.38と、2日ぶり反発ののち週の取引を終えた。
29日に材料視される目立った経済イベントはなく、米時間には様子見の姿勢も見られた。米10年国債利回り(米長期金利)は上昇となり、これによる日米金利格差の拡大観測を背景にドル買い・円売りが出る面もあった。
目先の展開については、今後の米長期金利の動向などに関心が集まる。なお9月30日には米つなぎ予算の可決が注目された。こちらにより米政府閉会の可能性はひとまず回避されたとして、週明けの本日2日にはドル買いが大きく先行する展開となっている。日足チャートを見てもモメンタムは強気のシグナルが点灯しており、強気トレンドの拡大が意識される。
また米時間にはパウエルFRB議長の発言機会も控えており、こちらがタカ派的な内容となればこちらもドル買いの支えとなろう。このまま米長期金利が上向きの推移を示し強気地合いが引き継がれれば、ドル円は次の上値目標である心理的節目150.00を目指して上げていく可能性がある。
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