ドル円FX予想:米雇用統計に堅調観測 ADP雇用が上振れで

6月第一週のドル円は調整売り継続。短期的なポジション調整の売りが続く一方、日米金利見通し格差などドル買い材料は整っており、今夜の米5月雇用統計が強い結果となれば反発地合いに勢いがつく可能性がある。

なお前回配信のFX有料レポートでは、米金利の軟調観測を重荷とした円高予想を掲載し、こちらが的中。

→ 有料版レポート:プロが予想するドル円節目レートは?

米雇用統計に堅調観測 ADP雇用が上振れで

昨日1日のドル円相場は、6月のFOMC利上げ予測の後退により大幅に続落。ただ場中の推移を見ると、堅調な株式市場の展開や、米下院での債務上限停止法案の可決、さらには米金利上昇に伴うドル買い圧力が支援材料となり、高値139.95まで上昇する場面もあるなど、地合いの良さも示された。

米時間に発表された米5月ISM製造業景況指数と製造業PMIの結果が市場予想を下回ったことで米金利が低下し安値138.44まで急落、しかしその後、欧米株の堅調さや翌日の米5月雇用統計への期待感を背景に、売り一巡後は下げ渋った。特に雇用統計については、その前哨戦となる昨日発表の米5月ADP雇用統計や新規失業保険申請件数が予想を大きく上回る好内容となったことが、堅調予想の広まる裏付けとなった。

テクニカル的には、複数のサポートがダウンサイドに並び、一目均衡表三役好転やダウ理論の上昇トレンドが示されていることから、現在の下落は一時的なポジション調整と判断する市場関係者が多数となっている。

ファンダメンタルズ的には、米FRBの金融引き締め長期化観測や日銀の金融緩和の長期化観測、日米金利差拡大観測、そして米債務上限問題の解消など、ドル円上昇を予想する材料が揃っている。ここで2日海外時間の米5月雇用統計が米労働市場の堅調さを証明することになれば、ドル買いの流れが再燃する見通し。今後もドル円相場は反発基調が継続しそう。
→米雇用統計に堅調観測、プロのドル円FX予想は?

 

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