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【今週のドル円予想】米・欧でもウイルス感染拡大 米CPIにも下振れ懸念(3月9日~13日)

※今週の「ドル円予想レポート」最新記事はこちらをご覧ください。

【今週のドル円予想】米・欧でもウイルス感染拡大 米CPIにも下振れ懸念(3月9日~13日)

先週のドル円市況を回顧しつつ、今週3月9日~13日のドル円相場予想を行います。

先週の主な材料

先週のドル円相場は、新型コロナウイルス懸念拡大 (↓) が大きな重しとなるなかで米経済指標の下振れ (↓) も円高に拍車をかけ、高値108.60付近から安値105.70台まで下落しました。


(ドル円為替レート、~6日、1時間足)

ウイルス懸念に歯止めかからず景気見通し悪化

先週頭2日(月)に108.06でオープンしたドル円は、新型ウイルス問題の影響回避のため各国中銀が緩和的姿勢をとった (↑) ことで週高値108.60付近まで上昇したものの、問題の根本である新型ウイルス感染拡大が止まらない (↓) ことで反落、軟調推移へと移行しました。

ウイルス懸念は週後半にかけても続いたうえ、この間に発表されたISM製造業や製造業新規受注件数といった米の重要経済指標が冴えない結果となった (↓) ことも重荷となり、レートは円高進行に歯止めがかからず、週末までに安値105.70付近まで下落しました。

こうしたなか、先週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、新型ウイルス問題への懸念継続 (↓) や、米ISM製造業・米製造業新規受注といった経済指標の下振れ (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となりました。

「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」詳細はこちら

今週のドル円予想

今週のドル円相場では、新型ウイルス感染拡大による景気減速懸念、および、米CPIやPPIといった重要経済指標の結果が、ドル円市場の大きな材料となりそうです。

米・欧でも感染、ウイルス問題での景気懸念強まる

新型コロナウイルス問題に関し、感染者が欧州や米国でも拡大し、経済活動停滞による世界景気減速懸念が強まっています。これにより米株や日本株は乱高下が続いており、今週にかけてもリスク回避の円高 (↓) が継続するのではないか、とのアナリスト見解が見られています。

ただ一方では、新薬開発の進展などに期待も高まっており、関連製薬銘柄の株価が上昇する場面も見られるなど、問題解決へ向けた事態の進行から心理好転でレートに反発期待 (↑) をよせる見解も見られています。

新型ウイルス関連の続報に関し、感染拡大をうけての世界景気懸念の強まりによる円高予想 (↓) と、新薬開発などポジティブな続報をうけてのリスク回避一服による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は今週配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。

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米CPIなど重要経済指標に注目

また今週には、米で重要な景気指標が相次いで発表され、これらの結果見通しが注目を集めています。とくに注目されるのが、レートへの影響が大きいと考えられる11日(水)の米・2月CPI(消費者物価指数)、12日(木)の米・2月PPI(卸売物価指数)などです。

現時点では、市場予想で下振れとされているものが散見されており、各指標の発表後には、ウイルス懸念と相まってレートが大きく円高へ振れる可能性 (↓) があります。ただ、先週の米ADP雇用などは予想上振れとなっており、その流れが続けば、今週の指標も予想上振れて円高一巡となり、レートが反発する可能性 (↑) もあります。

今週の米経済イベントに関し、どの指標が期待後退 (↓) となっており、どの日の指標に上振れ期待 (↑) が出ているか、毎日のアナリスト予想の集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。

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なお、この他に今週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。

9日(月) 独・1月鉱業生産
10日(火) ユーロ・10-12月期四半期域内GDP
11日(水) 米・2月消費者物価指数 (CPI)
12日(木) 米・2月卸売物価指数
13日(金) 米・3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。

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