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【10月10日 ドル円予想と根拠】米中閣僚級協議ついに開幕、米CPIにも上振れ期待

※本日最新のドル円予想レポートはこちらを御覧ください。

【10月10日 ドル円予想と根拠】米中閣僚級協議ついに開幕、米CPIにも上振れ期待

今日までのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日10日のドル円相場予想を行います。

昨日の市況 ダイジェスト

昨日のドル円相場は、前日の米中対立懸念によるリスクオフから一転、中国が米国と実施している通商協議にて部分合意に前向きな姿勢を示し、さらに米の農産物購入枠を拡大する意向も示しているとの報道で米中協議進展期待が増大し、安値106.94円から高値107.63円のレンジを堅調に推移しました。


(USD/JPY ~10月10日、30分足)

米中協議へ悲観と楽観の反転続く

昨日10月9日(水)、107.05円付近でスタートしたドル円は、前日までの米による中国高官へのビザ発券制限や中国企業禁輸リスト追加による見通し悪化懸念が重しとなり、東京時間オープンに前後して安値106.94円まで下落しました。

その後も米中通商協議に関する新材料待ちで積極的な取引の出にくい展開が続きましたが、ロンドン時間になると今度は「中国が米と部分的合意へ乗り気」「中国が米農産品の追加購入検討」との報道が出たことで期待感が上昇、レートは107.40円前後まで円安をつけたのちNY時間へと渡っています。

米金利上昇で一段高、昨日高値へ

NY時間には、それまでの米中協議への期待感上昇の流れを引き継ぎ107.50円付近まで上昇、さらに米10年債入札結果を控えたところで米長期金利が上昇すると高値107.63円をつけました。

こうしたなか、昨日のアナリスト予想集計結果では、米中協議への進展期待が継続することにより円安圧力が高まるとの予想が見られたことが、昨日配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、こちらが的中する結果となっています。

今日のドル円予想と主要材料

今日のドル円相場では、今日から開始される米中閣僚級会議の見通しが引き続き材料として引き続き重要視されているほか、今夜の米・CPI発表結果も、アナリストから材料視されています。

ついに米中閣僚級協議が開幕

今週開かれている米中協議に関して、きのう9日までは次官級協議、今日10日からは米財務長官や中国副首相らによる閣僚級協議が開催されます。

昨日までは、米による対中制裁賦課や、今回の協議での合意範囲に関し米中の足並みが揃っていなかったこと、さらには次官級協議に進展なしとの報道も出たことで、見通し悪化からのリスクオフ円高の動きが強まっていました。

しかし今日にかけて、米中閣僚級会議で部分合意の可能性が報じられ、さらに中国が米農産物追加購入という譲歩策に言及、ポジティブサプライズ的に市場のリスクオフ円高が急速に巻き戻され、円安圧力が生じています。

このように、米中協議に関し悲観と楽観が交互に訪れレートを振らす状況のなか、今夜NY時間にもヘッドラインが続くとみられ、そちらを市場がどう解釈するかで、アナリストらの予想は揺れています。これらアナリストの予想集計結果は、本日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。

米CPIには上振れ期待も

また、今夜NY時間に控える米重要経済指標の米・9月CPI(消費者物価指数)の結果、ならびに、それによる米利下げ見通しへの影響も、アナリストから高い注目を浴びています。

昨夜には、何らかの利下げ見通し関連の発言が出る可能性も指摘されていたFOMC議事録公開およびパウエルFRB議長会見が開かれましたが、こちらではFOMC参加者が追加利下げについてバラバラの意見を示していたとされたのみで、利下げ見通しに特段の影響はなく、レートも反応は限定されていました。

しかし今夜の米CPIが市場予想よりも堅調な結果となれば、米の追加利下げ期待は後退し、ドル買いに勢いがつく可能性があります。こちらにつきアナリストらの予想集計結果は、今日配信分のドル円レポート有料版にてご確認いただけます。

なお、こちらの米CPIの他にも、今後1週間は重要な米経済指標発表がいくつも控えています。こちらについては、結果が悪化なら米景気懸念増大で利下げ見通しが強まり円高、改善すれば景気懸念後退・利下げ見通し後退で円安の可能性が強まることになります。

10日(木) 米・CPI、CPIコア
11日(金) 米・貿易物価指数、ミシガン大消費者態度指数
15日(火) 米・月次連邦財政収支、NY連銀製造業景気指数

これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートは、こちらからご購読いただけます。

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