【15日ドル円予想】今夜に米・鉱工業生産が発表へ 上振れ改善での円安期待高まる
前取引日からのFX市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせて解説、また今日15日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今日までの市況 ダイジェスト
前取引日14日のドル円相場は、ナスダック指数が大幅安となり株価調整によるリスク回避 (↓) が進んだのち、さらに中国による米企業への制裁発表を受けての米中関係悪化懸念 (↓) も重荷となり、安値107.20から高値107.71のレンジで弱含みに推移しました。
(USD/JPY ~7月15日、15分足)
中国が米企業へ制裁を発表、米中対立懸念強まりリスク回避
前取引日14日、107.51円でオープンとなったドル円は、一昨日13日にナスダック指数が大幅安となりリスク回避が進展 (↓) したことを重荷に弱含みの展開が続き、東京時間半ばには安値107.20円まで下落しました。
NY時間に入ると、米・6月消費者物価指数(CPI)の大幅な改善 (↑) を受けレートは高値107.71円まで反発しましたが、その後に中国が米ロッキード・マーチン社への制裁を表明したことが報じられ米中対立過熱への懸念が高まる (↓) と反落が鮮明となり、この日の安値付近となる107.23円まで下落したところでクローズとなりました。
こうしたなか、前取引日に配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、株式市場の調整によるリスク回避 (↓) 、およびその後の米中対立激化懸念の高まり (↓) を重しとした円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となっています。
また、レポート掲載のレンジ予想では、「上値余地・下値余地とも限定」との見方による上値メド(高値予想107.70円)が的中となっています。
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今日のドル円予想と主要材料
今日のドル円相場については、香港優遇措置撤廃を経た米中対立の見通し、および今夜の米・鉱工業生産など経済指標の結果見通しが、アナリストらから材料視されています。
米が香港優遇措置撤廃も、両国は対立激化望まず懸念一巡か
日本時間15日朝、トランプ米大統領は、香港への優遇措置を撤廃する大統領に署名したと発表、香港問題をめぐる対中強硬姿勢を明確に示しました。この状況を受けて中国側からも何らかの対抗措置が発表される可能性があることから、今夜NY時間にかけての関連報道により米中関係見通し不透明感が強まり、リスク回避の円高が強まる (↓) 、との見方が出ています。
ただ一方では、米国による香港優遇措置の撤廃は中国側に大きなダメージを与えるものではなく、また同時に署名された対中制裁法も1年の猶予期間が設けられているなど、米側の制裁措置が比較的緩やかな内容ともとれることから、このタイミングで米中関係が決定的な悪化に至ることはない、との見通しが今夜にかけての続報とともに強まり、リスク回避の後退で円安方向へ戻す (↑) 可能性がある、との見解も浮上しています。
米による香港優遇措置撤廃を経た米中関係の見通しについて、中国が何らかの対抗措置にいたるとの見通しが強まっての懸念増大による円高予想 (↓) と、米の制裁措置が実際はゆるやかなものであるとの見方が台頭してのリスク回避後退による円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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米・鉱工業生産など重要米指標が発表、昨夜に続き改善か
今夜20:00には米・MBA住宅ローン申請件数、21:30以降には米・7月NY連銀製造業景気指数や米・6月鉱工業生産など、ドル円レートに影響の大きな経済指標が順次発表となります。
直近の米経済指標では、昨日14日に発表された米CPIが約8年ぶりの高水準となる好結果となっていることから、この流れを受けて今夜の各米指標も上振れとなり、米経済が順調に回復しているとの見方が広がることで、指標発表後にレートが円安に振れる (↑) のではないか、とのアナリスト予想が出ています。
ただし一方では、この7月発表の米経済指標全体を見渡すと、全体的には好悪入り交じった状態が続いていることから、今夜発表のMBA住宅ローン申請件数なども下振れして発表後に市場心理が悪化し円高が進む (↓) 可能性がある、との予想も浮上しています。
今夜20:00から発表となる米・MBA住宅ローン件数や鉱工業生産などに関し、昨日の6月消費者物価指数(CPI)の流れを引き継ぎ上振れとなっての円安予想 (↑) と、さえない数字となり市場心理悪化につながることでの円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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本日のFXレンジ予想
今日のドル円レンジについては、7月2日から続いているレンジ相場が意識されるなかで、レンジ高値予想(平均値)は直近節目付近の「107.65」、レンジ安値予想(平均値)は直近節目をやや下回った水準の「106.91」となっています。
この予想平均値の根拠となる各アナリストが、どのような見解でどういった高値メド・安値メドを出しているか、本日のレンジ解説は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご覧ください。
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今週のFX関連経済イベント
なお、この他にも、今後数日で重要な経済指標がいくつも発表予定となっており、これらに関するアナリストらの結果見通しも確認しておく必要があります。
15日(水) 米・MBA住宅ローン申請件数、7月NY連銀製造業景気指数、6月鉱工業生産
16日(木) 米・6月小売売上高、失業保険申請件数
17日(金) 米・6月住宅着工件数、7月ミシガン大学消費者態度指数
20日(月) 日・日銀金融政策決定会合議事要旨
21日(火) 日・CPI、豪・中銀金融政策決定会合議事要旨
22日(水) 米・5月住宅価格指数、6月中古住宅販売件数
23日(木) 米・新規失業保険申請件数、6月景気先行指標総合指数
24日(金) 米・7月製造業購買担当者景気指数(PMI)、6月新築住宅販売件数
これらが何日の何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらに影響する見込みか、FXアナリストらの事前予想集計結果は、毎取引日に配信されるドル円アナリスト予想まとめレポート 有料版にてご確認下さい。
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