【今週のトルコリラ円見通し】週初発表のCPIが悪化なら下値大きく拡大か(2018年9月3日~7日)

先週のトルコリラ円相場を振り返りつつ、今週9月3日から7日までのトルコリラ円レート週間見通しを発表します。

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先週のトルコリラ円振り返り

先週のトルコリラ円は、高値18.590円から安値16.226円の取引レンジで軟調に推移し、前週末比で下落しました。
こちらは、先週27日から31日の2時間足チャートとなります。

先週は、先々週のトルコ祝日による連休明けの市場となりましたが、トルコリラ円はやや上げでスタートしたのち、ほぼ終始軟調に推移しました。

月曜の27日には日中に大きな下げとなりました。こちらは、トルコ市場は営業日ながらイギリス市場などが休場で、市場参加者の少ないところに大きな売りが入ったことが原因とみられます。

この急落の勢いはあとが続かなかったとはいえ、下落一服後もトルコリラ円はふたたび下落基調となりました。

このところトルコでは、継続するトルコリラ暴落への懸念に加え、米トランプ政権とトルコのエルドアン政権の対立が緊張感を高めていることが重しとなっていますが、さらに29日には、米格付け会社のムーディーズがトルコ債を格下げするという悪材料が出ました。

そのうえ30日にはJPモルガンがトルコの対外債務リスクについて警告を発しました。内容としては、トルコが来年7月までに返済期限を迎える対外債務が総額で1790億ドルと、トルコ年間国内総生産(GDP)の4分の1ほどに値する額にのぼっており、トルコの財政危機到来リスクが存在するというものでした。

こうした状況からトルコリラの下げは止まらず、週末にはトルコリラ円レート市場最安値を更新して、ほぼ軟調のまま引けました。

今週のトルコリラ円見通し

今週のトルコリラ円については、今日3日の16時に、トルコの8月消費者物価指数(CPI、前年同月比、および前月比)が発表される予定となっています。

前年同月比CPI発表の前回値は15.85%、今回の市場予想は17.60%となっています。アナリストによっては予想値を18%超えとするケースもあり、16時を過ぎてトルコリラ円のレートが大きく動く可能性もあります。

とくに、もともと高い水準であったCPIが上振れするようなケースでは、市場がトルコリラ売りで反応する可能性があり、トルコリラ円レートは下値が大きく拡大することも考えられます。

今週のトルコリラ円レンジは、14.700円 – 18.700円を予想します。

今日のレンジ予想/トルコリラ円見通しと推移

 

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