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【ドル円来週展望】不確定要素が重しもリスクオン継続、上値追う展開か(2019年4月第二週)

4月第一週となる今週の米ドル円為替レートは、米中通商協議への期待感と、好調な米・中の経済指標に支えられ、円安が進みました。

4月第二週となる来週は、不確定要素に上値を抑えられつつも、いぜんリスクオン的心理が継続し、上値を追う展開となりそうです。

今週の市況を振り返りつつ、来週の米ドル円為替展望を解説します。

今週の米ドル円FX振り返り

4月第一週となる今週の米ドル円為替レートは、米中通商協議が進展し両国が合意へ向かうのではとの期待感、そして米で発表された好調な経済指標結果にけん引されての円安展開となりました。

・米ドル円為替レート 4月第一週 (2時間足)

米中経済指標好調、週明け買い先行

先週末に発表されていた米経済指標の結果が好調であったことで、週明け1日(月)のドル円は買い先行でスタートしました。

さらに同日NY時間も米指標の予想上振れに支えられて、レートは111.40円台へ乗せました。この際は、土日に発表されていた中国経済指標が好調であったことも後押しとなりました。

焦点は次第に米中協議の進展へ

週中盤となると、市場の注目は次第に、今週末にひとまずの区切りを迎える予定であった米中貿易協議の結果へと移っていきました。

2日(火)~4日(木)、ぽつぽつと出た協議進展の報道にドル買いで反応しつつも、この際は111.48円周辺のレジスタンスラインでの利確売りの勢力に抗しきれず、決定的な材料を欠いたまま横ばいが続きました。

協議見通し改善、米雇用も堅調で週末一段高

しかし、米中貿易協議がひとまずの交渉期限を迎える5日(金)までに、トランプ米大統領から楽観的な見通しの言及があったこと、また中国側からも協議内容につき前向きな見通しが示されたことで、レートはレジスタンスを上抜ける111.80円台まで上昇しました。

この際、4日NY時間に発表された米雇用統計の堅調な結果も、リスクオン心理の支えとなりました。

その後は買い一巡でひとまず111.60円台まで下げるも、米中協議合意へむけた期待感は大きく、また堅調な米経済指標も投資家心理を支えており、市場はリスクオン的な動きを維持しています。

来週の米ドル/円為替 材料イベント

4月第二週となる来週も、世界市場で広がりつつあるリスクオン的な動きが維持され、米ドル円為替レートは上値を追う展開となりそうです。

米中交渉と世界景気動向にドル買い期待感

リスクオン材料としては、引き続き米中通商交渉の進展、またECB(欧中銀)理事会を経てユーロ安が進行した場合の反動でのドル買い、また中国・3月貿易統計の結果が上振れた場合の心理好転などが考えられます。

これらが好感される結果となった場合は、売りの厚い111円台後半を上抜け、112円台乗せも考えられます。

米中、米株高、英離脱… 不確定要素も大きい

ただ一方では、米中通商協議になんらかの暗雲が立ち込めた場合、現在のドル高基調が巻き戻される可能性があります。

また、米株式市場が現在最高値更新を目前にひかえており、やや過熱感が感じられる点もリスク要因として意識されます。株価がいったんの調整を迎えた場合は、そちらに歩調を合わせる形でドル買いの手仕舞い売りが先行しそうです。

もう一つ、英国のEU離脱問題もリスク要因となります。こちらは、一見事態が進展しているようにも見えますが、その実、市場の懸念を払拭するような確たる材料は出ておらず、長きにわたり不透明な見通しが続いていると言わざるをえません。こちらで悪材料が出れば、一気にリスクオフへと傾く可能性もあります。

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来週の米ドル円為替見通し

大きな不確定要素をいくつか抱えつつも、少なくとも現在の市場はリスクオン的な方向へ傾いており、そんななか慎重さからの厚い利確売りの壁が米ドル円為替レートの上値を抑えることになりそうです。

来週は、底堅さを見せる米国経済、またそれを揺さぶる中国経済との兼ね合いが、最も大きな焦点となりそうです。

米ドル円のレート変動の原因がわかるチャート、また市況ニュースを、こちらのページで無料公開しています。

米ドル/円 FX為替・変動イベントチャート(USD/JPY)

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今週~来週の米国関連イベントスケジュール

今週~来週予定されている米国の経済指標公表などのスケジュールは、下記の通りです。
※状況に応じ変更となる可能性があります。

今週の米ドル円関連イベントスケジュール

4/5(金)21:30 3月失業率(前回値 3.8%、今回予想 3.8%)
4/5(金)21:30 3月平均時給(前年同月比)(前回値 3.4%、今回予想 3.4%)
4/5(金)21:30 3月平均時給(前月比)(前回値 0.4%、今回予想 0.2%)
4/5(金)21:30 3月非農業部門雇用者数変化(前月比)(前回値 2.0万人、今回予想 17.5万人)
4/5(金)28:00 2月消費者信用残高(前月比)(前回値 170.5億ドル、今回予想 177.5億ドル)

来週の米ドル円関連イベントスケジュール

4月8日(月) 日・ 黒田東彦日銀総裁、発言
4月8日(月)8:50 日・2月国際収支・貿易収支 (前回値 -9648億円)
4月8日(月)8:50 日・2月国際収支・経常収支(季調済) (前回値 1兆8330億円)
4月8日(月)8:50 日・2月国際収支・経常収支(季調前) (前回値 6004億円)
4月8日(月)14:00 日・3月消費者態度指数・一般世帯 (前回値 41.5)
4月8日(月)15:00 日・3月景気ウオッチャー調査-先行き判断DI (前回値 48.9)
4月8日(月)15:00 日・3月景気ウオッチャー調査-現状判断DI (前回値 47.5)
4月8日(月)23:00 米・2月製造業新規受注(前月比)(前回値 0.1% 、今回予想 -0.30%)

4月10日(水)8:50 日・3月国内企業物価指数(前月比)(前回値 0.2%)
4月10日(水)8:50 日・3月国内企業物価指数(前年同月比)(前回値 0.8%)
4月10日(水)8:50 日・2月機械受注(前月比)(前回値 -5.4%)
4月10日(水)8:50 日・2月機械受注(前年同月比)(前回値 -2.9%)
4月10日(水)15:15 日・ 黒田東彦日銀総裁、発言

4月10日(水)20:00 米・ MBA住宅ローン申請指数(前週比)
4月10日(水)21:30 米・3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)(前回値 1.5% 、今回予想 1.80%)
4月10日(水)21:30 米・3月消費者物価指数(CPI)(前月比)(前回値 0.2% 、今回予想 0.30%)
4月10日(水)21:30 米・3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)(前回値 0.1% 、今回予想 0.20%)
4月10日(水)21:30 米・3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)(前回値 2.1% 、今回予想 2.10%)
4月10日(水)27:00 米・ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
4月10日(水)27:00 米・3月月次財政収支 (前回値 -2340億ドル)

4月11日(木)8:50 日・前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
4月11日(木)8:50 日・3月マネーストックM2(前年同月比)(前回値 2.4%)
4月11日(木)8:50 日・前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
4月11日(木)10:30 中・3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)(前回値 1.5% 、今回予想 2.30%)
4月11日(木)10:30 中・3月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)(前回値 0.1% 、今回予想 0.30%)

4月11日(木)21:30 米・3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)(前回値 0.1% 、今回予想 0.20%)
4月11日(木)21:30 米・3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)(前回値 2.5%)
4月11日(木)21:30 米・前週分新規失業保険申請件数
4月11日(木)21:30 米・前週分失業保険継続受給者数
4月11日(木)21:30 米・3月卸売物価指数(PPI)(前月比)(前回値 0.1% 、今回予想 0.30%)
4月11日(木)21:30 米・3月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)(前回値 1.9%)

4月12日(金) 中・3月貿易収支(人民元) (前回値 344.6億元)
4月12日(金) 中・3月貿易収支(米ドル) (前回値 41.2億ドル (40.8億ドル)、今回予想 109.5億ドル)
4月12日(金)21:30 米・3月輸出物価指数(前月比)(前回値 0.6%)
4月12日(金)21:30 米・3月輸入物価指数(前月比)(前回値 0.6% 、今回予想 0.40%)
4月12日(金)23:00 米・4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 (前回値 98.4 、今回予想 98)

→今日の米ドル円FX レンジ予想

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