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今日8月21日のレンジ予想と根拠 サマリー
今日のドル円レンジにつき、アナリスト7名の予想を集計した結果、今日の予想平均値は105.89 – 106.73となりました。
主な材料としては、パウエルFRB議長の今後の発言にハト派(利下げ強化方向)観測が出ていることでの円高観測が注目される一方で、FRB参加者らの発言による米景気はいぜん好調で過度な利下げは不要との観測を受けた円安観測も注目されています。
パウエル氏ハト派発言観測での円高予想 解説
今日のところアナリストが注目する材料の一つに、パウエルFRB議長の発言へハト派(利下げ強化方向)観測が出ていることがあります。
今夜のFOMC、週末のジャクソン会合でハト派発言?
パウエル氏は今夜の米FOMC議事要旨公開や週末のジャクソンホール会合で講演予定ですが、こうした機会で、パウエル氏がハト派(米利下げ方向)に解釈できる発言をするのではないか、という観測が挙がっています。
というのも、このところの市場では、世界景気減速懸念が強まっており、米景気見通しにも懐疑的な見方が台頭してきているためです。
世界景気減速懸念が強まっている大きな原因として、米中貿易戦争の懸念が継続していることがあります。この問題に関して、両国合意への具体的な進展は見られておらず、昨日から今日にかけても、中国ITファーウェイ制裁など、新たに悪材料が追加されるのみとなっています。
パウエルのハト派発言観測が台頭なら円高
こうしたことから、パウエル氏は、米の景気浮揚のために、利下げ姿勢を強めることになるのではないか、というのが、これらアナリストの見解です。
この見解のとおり、市場がそうした観測を強めた場合は、米利下げ→米ドル安→円高 と連鎖する可能性から、今日の円高材料となると考えられます。
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米経済好調との観測による円安予想 解説
しかし一方で、その他のアナリストらは、米経済がむしろ好調で過度な利下げは不要との観測が出てきていることに注目しています。
もし米景気への懸念が取り越し苦労で、実体経済はむしろ好調であったとするならば、過度な米利下げは必要なくなり、またリスクオンが進む可能性もあることから、円安材料となります。
直近のFRB発言が米景気好調観測の土台に
このような楽観的な見通しが出た背景には、米FRB参加者らによる米景気の底堅さへの言及があります。
例えば米ボストン地区連銀総裁のローゼングレン氏は、米経済がいぜん好調であることから利下げは支持しないとの見解を示しました。
また米サンフランシスコ地区連銀総裁のデイリー氏も、「米雇用は力強く、消費も健全」としたうえで、さる7月に行われていた米利下げが「景気後退懸念によるものではない」と示しました。
FRBの景気観測「説得力高い」傾向
こうしたFRB参加者による発言は、政治的な意図や個人的利害から影響を受けていないものとして説得力の高いものと考えられる傾向があります。
市場では、景気懸念での過度なリスクオフが巻き戻され、米利下げ観測が後退し、ドル買いでドル高円安が起こるのではないか、との見方が出てきています。
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FRBハト派円安と景気好調観測円高、より重要な材料を判定すると
このように、今日のアナリスト見解を集計した結果、パウエルFRB議長のハト派発言懸念による円高と、米景気の好調さへの意識による円安の、両方の材料が注目されていることがわかりました。
本日のドル円予想レポート(有料版)では、この2つの材料のうち、より勝率の高いアナリストが支持する方を、より信憑性の高い予想材料であるとし、それが今日トレンド発生するタイミングとなるか、どちらのトレンド傾向かを解説しています。
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今日のトレンドはどうなるか、アナリスト予想を集計して出した結果はこちらのドル円予想レポート(有料版)でご確認いただだけます。
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今日の買い材料・売り材料
上記の主な材料のほかにも、テクニカル指標のうち高値メドとして特に注目されているものや、香港情勢とからめたドル円予想といった材料がアナリストの注目を集めていますが、それぞれどの程度の信憑性があったかを、ドル円予想レポート(有料版)で公開しています。
どのタイミングで現れる材料(円高圧力・円安圧力)が、どの程度の信憑性となったか、集計結果は…
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