[PR]当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

【今週のドル円予想】FOMC利下げ確実視も、円安触れる可能性残るか

【今週のドル円予想】FOMC利下げ確実視も、円安触れる可能性残るか

先週10月21日~25日の市況を、ドル円予想レポート有料版の予想結果と照らし合わせつつ解説、また今週10月28日からのドル円相場予想を行います。

先週の主な材料

先週のドル円相場は、英離脱問題に関する一進一退の報道に高下振らされつつも、週末には同問題への懸念がやや後退、さらには今週に控えたFOMCへの警戒感から上値重い展開へと移行して、安値108.25円から高値108.73円のレンジでもみ合いの推移となりました。


(ドル円為替レート、~10月21日、1時間足)

先週前半:英離脱「着実に前進」で円安

週頭21日(月)に108.40円付近で始まった先週のドル円レートは、いったんEU(欧州連合)と合意に至った英EU離脱案が英国議会で採決見送りとされリスクが継続、こちらを重荷にひとまずは108.29円まで円高が進みました。

しかしその後、採決見送りによる離脱期限延期が濃厚となったことで
逆に「合意なき離脱」の回避へ向け各陣営が着実に前進しているとの見方が浮上し、こちらを支えにレートは堅調な展開へと移行、22日(火)には週高値108.73円をつけました。

先週後半:英離脱で高下も材料出尽くし警戒一服

続く23日(水)は、英政局混乱から英離脱への不透明感が意識され円高圧力が強まるなか、さらに前日の米国株が下落したことも重荷となり、レートは一時週安値108.25円まで下落しましたが、その後は米金利の下げ幅縮小などを背景に心理改善、レートも108.70円まで戻しています。

続く24日(木)以降は、英離脱に関し材料出尽くしの感から警戒感が一服、また米中貿易摩擦問題に関する懸念もひとまず一服となるなか、今週に迫ったFOMCや日銀会合といった大きなイベントを前にいったん調整の動きが強まり、軟調展開へと移行しています。

こうしたなかで、それぞれの日に発表されたFXアナリスト予想を集計した結果、週初の「合意なき離脱」リスク後退による円安予想や、週後半の英国議会の離脱案動議否決による円高予想などが注目されていたことが、先週配信のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版で指摘されており、これらが的中した結果となっています。

今週のドル円予想

今週のドル円相場では、高い注目を集める米FOMCでの景気見通しと利下げ観測のほか、週中に発表される米消費者信頼感、ADP雇用統計、米GDPなどの重要な米経済指標が、ドル円材料として特段の注目を集めています。

FOMCの金利見通しに高い注目

今週開催の10月FOMC(米・金融政策決定会合)では、FRB(米中銀)総裁のパウエル氏が米景気見通しについて発言を行うほか、米政策金利の発表も行われるため、これらに反応してドル円レートが大きく動く可能性があります。

これまでFRBは、米景気見通しはおおむね堅調であるとのスタンスを保ったうえで、本年行った利下げについても、米中摩擦に関し予期せぬ景気下振れリスクがあるとしたうえでの「予防的」利下げ、というスタンスを保ってきました。

しかし、このところは米経済指標に予想を下振れるものが目立ってきており、市場では米景気悪化への警戒感が上昇、これに応じて次回FOMCでも追加利下げがほぼ確実視されている状況です。

ただ、通常なら米利下げはドル売り円高要因ですが、このところの相場では、利下げ実施でも「想定より利下げ幅が小さい」と市場に解釈されドル高・円安となる可能性があることに注意の必要があります。

事実、今年7月のFOMCでは、0.25%の利下げが行われたにも関わらず、同じ理由でドル高・円安が起こっています。なお、7月配信のドル円アナリスト予想レポートでは「利下げでの円安予想」となっており、こちらの予想が的中する結果となっています。

今週も、FOMCに関するアナリスト予想の集計結果をまとめたドル円予想レポートが毎日配信されます。またFOMC直前には、FOMC利下げに関するドル円傾向調査結果も配信予定となっています。

ADP雇用、GDP、ISM製造など米重要指標も目白押し

また、FOMCに前後して今週発表となる米消費者信頼感、ADP雇用統計、米GDP、ISM製造業といった米重要経済指標も、ドル円材料として高い注目を集めています。

米景気見通しにつきFRBが堅調見通しを保っている一方、市場では景気悪化懸念もくすぶっており、疑心暗鬼の市場は米経済指標の結果に敏感な反応を示しがちになっています。

事実、前回のADP雇用やISM製造業の結果は予想を下振れて大きく円高に触れているほか、前回の米失業率(雇用統計)は予想より底堅かったことでレートは円安に振れており、今回の指標結果でも、大きくレートが振らされる可能性があります。

こうした指標発表に対するドル円の動きに関しては、毎日のアナリストらの最新予想を集計した結果が、今週公開のドル円アナリスト予想まとめレポート有料版にて毎日掲載されます。

今週の経済指標発表一覧

このほか、米利下げ見通しに影響する米景気指標として今週重要視される可能性がある米指標は、次のようなものとなります。

29日(火) 米・ケースシラー住宅価格、消費者信頼感
30日(水) 米・ADP雇用統計、GDP、PCEコア
31日(木) 米・雇用コスト、PCEデフレーター、シカゴ購買部指数
1日(金) 米・雇用統計、ISM製造業指数

こうした経済指標が今週の何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。

おすすめ記事

米国10年国債利回り・ドル円相関チャート

スポンサードリンク