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【来週のドル円予想】リスクオン急進、米指標にも改善期待で上値試すか(8日~12日)
今週のドル円市況を回顧しつつ、来週8日~12日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
今週の主な材料
今週のドル円相場は、米国で広がった大規模デモによる経済見通し悪化 (↓) が重しとなったものの、各国の経済活動再開や米指標の反発傾向 (↑) で心理が改善し、安値107.38から高値109.24のレンジで反発ののち堅調展開となりました。
(ドル円為替レート、~5日、1時間足)
米デモへ警戒感も、景気改善期待が勝り大幅反発
今週頭1日、107.64でオープンしたドル円は、米国で発生したデモが一部暴徒化、また規模が全米へ広がったことで米景気見通しに不透明感が漂った (↓) ことを重しに安値107.38まで下落、そのまま週前半にかけて上値の重い展開が続きました。
しかし週後半にかけては、各国で経済活動再開の動きに勢いがつき、またこの間に発表された米経済指標にも底打ち・改善傾向が見られたことで投資家心理が改善 (↑) 、各国での株高傾向も支えとなって大幅反発しました。週末には高値109.24をつけたのち、なお高値圏での推移が継続しています。
こうしたなか、今週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米国での大規模でも発生による景気見通し悪化 (↓) を重荷とした円高予想、またその後の、経済活動再開期待と米指標改善観測 (↑) による円安予想が掲載されており、これらが的中しています。
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来週にかけてのドル円予想
来週にかけてのドル円相場では、国内外での経済活動再開への期待感、ならびに、米・5月消費者物価指数や卸売物価指数など米の重要経済指標見通しが、ドル円市場の大きな材料となりそうです。
経済活動再開に勢い、リスクオンの流れ拡大
各国で経済活動再開の動きが活発化しているなか、今後の景気見通し不透明感が払拭されつつあるとして、各国の株価が堅調な推移を示すなど、市場でリスクオンの動きが形成されつつあります。来週はこの流れがさらに勢いづくと見られることから、来週にかけてはリスクオンの円安 (↑) 展開が続く、との見方が出ています。
ただ一方では、経済活動の再開によって新型コロナが再び感染拡大へと転じる「第二波」への警戒感が高まっており、国内では「東京アラート」が発されるなど、慎重姿勢が維持されるとの見方も挙がっています。そのため来週は、今週末にかけて急速に進んだリスクオンが一巡し円高圏へ押し戻される (↓) 展開となる、との見解も見られている状況です。
今週の大幅円安へとつながった経済活動再開への期待感に関し、来週はこの傾向がさらに勢いづきリスクオンが優勢となるとの円安予想 (↑) と、新型コロナ感染拡大「第二波」への警戒感再燃による円安一巡での円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は、来週にかけて配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。
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米で重要指標など相次いで発表へ 景気見通し改善続くか
米国では来週、米・5月消費者物価指数(CPI)や5月卸売物価指数(PPI)といった重要経済指標が発表となるほか、FOMCも開催と、ドル円レートへ大きな影響力を示すイベントが立て続けに予定されています。
今週までの流れを見ると、経済活動再開や米経済対策によって米指標は底打ち・改善傾向が鮮明となっており、来週も米経済見通しの改善を示す指標結果やFOMC関連報道が続いて、各イベントの予定時間後にレートが大幅に円安に振れる (↑) 可能性がある、との見方が出ています。
ただ一方では、とくに今週のレートの支えとなっていた米ADP雇用統計の大幅改善などはあくまで一時的なものにすぎず、今後は再び実体経済の悪化に伴った経済指標や景気見通しの下振れが起こる、との見方も出ています。このため来週には、いったんふくらんだ米経済の改善期待がしぼみ、各指標やFOMC関連報道の発表後にレートが円高圏へ押し戻される (↓) との予想も浮上しています。
来週にかけて予定される指標発表やFOMCといった経済イベントに関し、景気見通しの底打ち・反発傾向が鮮明となっての円安予想 (↑) と、再び米景気見通しに不透明感が強まり円安巻き戻しとなっての円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。
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なお、この他に来週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。
8日(月)日・GDP、独・4月鉱工業生産
9日(火)米・4月卸売在庫
10日(水)米・5月消費者物価指数(CPI)、FOMC(政策金利発表)、パウエル会見
11日(木)米・5月卸売物価指数(PPI)、新規失業保険申請件数
12日(金)米・5月輸入物価指数、6月ミシガン大学消費者態度指数
こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。
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