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【今週のドル円予想】米欧が規制解除へ 経済活動再開に市場は期待感(5月11日~15日)
先週のドル円市況を回顧しつつ、今週5月11日~15日のドル円相場予想を行います。
このページの目次
先週の主な材料
先週のドル円相場は、米経済指標に底堅さ (↑) が示され円安に振れる局面はあったものの、週間を通じて新型コロナ拡大による米景気懸念 (↓) が大きな重荷となり、高値107.62から106.36のレンジで円高が進行しました。
(ドル円為替レート、~8日、1時間足)
経済指標に底堅さもリスクオフ円高止まらず
先週頭4日、106.91でオープンしたドル円は、新型コロナ感染拡大に収束の兆しが見えない状況でリスクオフの円高進行が継続、7日には週安値105.99をつけましたが、その後発表された米・新規失業保険申請件数が前週比で改善 (↑) となり一時心理改善、106円台なかばまで戻しました。
しかしその後は、週末8日のNY時間に控えていた米・雇用統計の発表結果待ちでドル買い抑制 (↓) となり反落、そのまま勢いを失って円高へ押し戻されました。
こうしたなか、先週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、米・新規失業保険申請件数の改善観測 (↑) による円安予想、またその後の、米・雇用統計待ちでのドル買い抑制観測 (↓) による円高予想が掲載されており、これらが的中しています。
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今週にかけてのドル円予想
今週にかけてのドル円相場では、各国での経済活動再開を受けての市場の反応、ならびに、米CPI、米失業保険件数、米鉱工業生産といった多数の重要指標発表が、ドル円市場の大きな材料となりそうです。
各国で経済活動再開の兆し、買い支えとなるか
新型コロナ問題に関し、各国で感染拡大ペースの鈍化し、一部の地域では経済活動再開の動きが見られるほか、米国でも段階的なロックダウン解除が示唆されています。これにより市場では景気回復期待が高まっており、今週にかけては心理改善での円安圧力 (↑) が優勢になる、との見方が出ています。
ただ一方では、感染拡大が完全に収束していない状況下でロックダウン解除といった経済活動再開を行えば、感染再拡大のリスクが高まってしまう、と警戒感をあらわにする見解も出ています。こうしたアナリストは、今週にかけての続報を受けて円高展開が継続する (↓) との見方を示しています。
このような、各国での経済活動再開へ向けた動きに関し、景気回復期待が高まることでの円安予想 (↑) と、感染再拡大のリスクが強く意識される中での続報に反応した円高予想 (↓) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は、今週にかけて配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。
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米失業保険件数や鉱工業件数に底堅さ期待
また今週には、米失業保険件数、米鉱工業生産といった、米景気見通しに大きな影響を与える経済指標が多数発表予定であり、これらの結果見通しがドル円の材料として高く注目されています。
先週ぶんの米・新規失業保険申請件数は、その前週の発表値と比べると改善していたことから、むしろ米雇用の底堅さを示すとして、一時的とはいえレートの支えとなりました。この流れをくみ、今週は各指標の悪化が一区切りとなり、次第に底堅さを示す (↑) ことで、各指標の発表後にレートが円安へ振れる可能性がある、との見解が見られています。
ただ一方では、底堅さが見られると言っても、新型コロナ禍発生以前と比較すると、どの指標も大幅悪化は避けられないと見られており、よほど好感されるような結果とならない限り、市場の警戒感は払拭されない、との見方から、今週は各指標の発表後に円高が強まる (↓) との見方も出ています。
こうした、今週発表となる米失業保険件数や米鉱工業生産といった重要経済指標につき、底堅さ期待での円安予想 (↑) と、悪化が続き警戒感払拭には至らないとの見通しによる円高予想 (↓) につき、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。
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なお、この他に今週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。
12日(火)米・4月消費者物価指数(CPI)
13日(水)米・4月卸売物価指数(PPI)
14日(木)米・新規失業保険申請件数
15日(金)米・4月鉱工業生産、5月ミシガン大指数
こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。
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