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【今週のドル円予想】ウイルス懸念拡大に沈静化メドは 米失業率にも注目(3月2日~6日)
先週のドル円市況を回顧しつつ、今週3月2日~6日のドル円相場予想を行います。
先週の主な材料
先週のドル円相場は、新型ウイルスの影響極大化懸念 (↓) と、米経済見通し悪化による米利下げ観測 (↓) を重荷に、高値111.70付近から安値108.90付近まで下落しました。
ウイルス懸念に歯止めかからず景気見通し悪化
先週頭24日(月・祝)に111.55でオープンしたドル円は、週前半に報じられた日・韓・伊などでの新型ウイルス感染拡大や、米疾病対策センター(CDC)発言による米でのウイルス流行懸念により、世界経済への悪影響が強く意識され市場心理が悪化 (↓) 、軟調推移が続きました。
さらに週後半には、景気見通しの下振れを受けて3月FOMCでの米利下げ観測が強まり (↓) 、円高の流れに拍車がかかりました。この間には世界株価急落なども発生して心理悪化に歯止めがかからず、週末までには108円台後半まで下値を広げる展開となっています。
こうしたなか、先週配信された「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」では、新型ウイルスの感染拡大による経済的悪影響懸念 (↓) や、米景気見通し悪化による3月FOMCでの利下げ圧力の強まり (↓) などを論拠とした円高予想が掲載されており、これらが的中する結果となりました。
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今週のドル円予想
今週のドル円相場では、新型ウイルス感染拡大による経済的影響への懸念、および、米ADP雇用や米失業率などの経済指標結果が、ドル円市場の大きな材料となりそうです。
新型ウイルス沈静化へ向け続報へ期待感も
新型コロナウイルスの感染拡大は歯止めがかからず、感染者がアジアから欧米など各国でも見つかっている状況で、市場では世界的なウイルス流行である「パンデミック」への懸念が高まっています。
このため問題の長期化・深刻化見込みが強まり、世界経済の重荷となるとの観測 (↓) が円高予想につながっているものの、一方では、日数の経過につれ気温上昇やワクチン開発による状況改善が期待される (↑) との見方による反発予想も浮上しています。
新型肺炎関連の続報に関し、事態深刻化での世界経済下押しリスク意識による円高予想 (↓) と、前向きな続報を受けてのリスク一服による反発・円安予想 (↑) で、どちらを支持するアナリストが多いか、集計結果は今週配信の「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認下さい。
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米雇用統計など重要経済指標に注目
また今週には、米で重要な景気指標が相次いで発表され、これらの結果見通しが注目を集めています。とくに注目されるのが、レートへの影響が大きいと考えられる2日(月)のISM製造業、4日(水)のADP雇用、6日(金)の雇用統計などです。
現時点では、いずれの市場予想も目立った結果とはなっておらず、各指標の発表後にはレートが失望感から下振れる可能性 (↓) があります。ただ、このところの景気見通し悪化で円高が強まっていた状況から、各指標が予想上振れとなれば、リスク回避一巡で一気にレートが反発する可能性 (↑) もあります。
今週の米経済イベントに関し、どの指標が期待後退 (↓) となっており、どの日の指標に上振れ期待 (↑) が出ているか、毎日のアナリスト予想の集計結果は「ドル円アナリスト予想まとめレポート(有料版)」にてご確認いただけます。
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なお、この他に今週にかけて発表される米指標は、次のようなものも注目されています。
2日(月) 米・製造業PMI、ISM製造業指数
3日(火) 欧・失業率
4日(水) 米・ADP雇用統計、サービス部門PMI
5日(木) 米・失業保険申請件数、製造業新規受注
6日(金) 米・雇用統計、貿易収支
こうした経済指標が何日何時ころに材料視され、それぞれが円安・円高のどちらへ影響する見込みか、発表予定日時とFXアナリストらの事前予想を集計し、最も主流となるドル円アナリスト予想を解説するレポートが、こちらからご購読いただけます。
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