効率よく利益を出すための「スプレッド」マルトク知識/FX初心者マニュアル

FX口座を開こうとしたり、通貨セットについて調べたりすると、必ず出くわす言葉が、この「スプレッド」です。

しかし、ぱっと「スプレッド0.5銭!」などと書かれているのを見ても、とくに初心者では、意味がよくわからないという方がほとんどではないでしょうか。

しかし実は、FXの損益を大きく左右する重要なポイントが、このスプレッドです。この記事では、スプレッドの意味合い、また周辺で出てくるわかりにくい用語などを解説しつつ、初心者のFXトレードに役立つ情報をやさしく説明します。

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スプレッドは「買値と売値の差」のこと

辞書的な回答をするなら、スプレッドとは、「買値と売値の差」のことを指します。

例えば「スプレッド0.5銭!」というのは、同じ通貨を取引するのでも、買値よりも売値の方が値が0.5銭安くなるよ、という意味です。

ドル円取引のスプレッドが0.5銭として、現在の買値が113.00円だとした場合、売値はそこから0.5銭=0.005円安くなるので、売値112.95円となります。

スプレッドの単位は、だいたい「銭」

業者によっては、スプレッドの単位(銭)を書かずに、ただ「0.5」だとか「0.27」とサイトに記載しているところもありますが、これはほとんどの場合が「銭」単位です。

1銭は1円の100分の1、つまり0.01円なので、例えば「0.5」なら、0.5銭、あるいは0.005円ということです。

トレーダーがFX業者に払う「取引手数料」

このように、買値>売値(買値の方が売値より高い)となっているのは、この差額がFX業者に対してトレーダーが支払う手数料になるからです。

買うときに支払うお金を手数料分だけちょっと多くFX業者に渡し、売るときに手に入れるお金を手数料分だけちょっと差し引いてFX業者からもらっている、といったイメージです。

業者によっては、このスプレッドとは別に取引手数料が必要なところもありますが、現在はほとんどの業者が取引手数料無料で、スプレッドのみが存在している状況です。

スプレッドは狭い方が儲けやすい!

より容易に利益を出すためには、スプレッドは狭い(値が小さい)方がよいと言えます。

スプレッドが小さければ利益は増える

たとえばスプレッドが0.5銭なら、買ったときよりもレートが0.5銭より大きく上昇していれば、利益が出ます。例えば0.6銭上昇していれば、1通貨あたり0.1銭の儲けとなります

一方、スプレッドが0.3銭なら、同じように0.6銭上昇したときに、1通貨あたり0.3銭の儲けが出ます。

スプレッドが狭いほうが利益が出やすいのです。

小さなスプレッド差が大きな利益の違いに

利益が0.1銭と0.3銭では、あまり違わないようにも見えますが、FXの世界では、大きな違いになります。

なぜなら、FXではレバレッジがかかっており、動く資金が大きくなることで、レートのわずかな差が大きな損益の差になるからです。

例えば1ドル円レートが113.00円のときに1万通貨買い、つまり1万ドル買ったとします。資産額で言えば113万円です。

では、このときレートが113.01円と1銭上がったときには、どうなるでしょうか?

スプレッドが0.5銭なら、1銭-0.5銭=0.5銭、それが1万通貨分なので、5000円の利益となります。しかし、スプレッドが0.3銭なら、1銭-0.3銭=0.7銭、1万通貨分で7000円の利益です。2000円の差がでます。

さらに、10万通貨だとしたらどうでしょう。利益は5万円と7万円で、差は2万円です。
さらに100万通貨なら?50万円と70万円で、差は20万円です。

このように、スプレッドが小数点以下の違いでも、レバレッジによって大きな資産額を取引できるFXなら、損益額にとても大きな違いが出てくるのです。

少しでも動けばプラス決済可能

スプレッドが狭いほうが利益が大きくなる、と言う面でも有利なうえ、スプレッドが狭い場合、「値動きの小さな相場でも利確できる」面も強みとなります。

スプレッドが大きい場合、たとえば小さな値動きのレンジ相場だと利益が出にくいために、なかなか損切に踏み切れず、結局気を許したスキに大きな値動きが出て、大きな損を出してしまう、ということがあります。

しかしスプレッドが狭ければ、ある程度のレンジ相場が続いたら、利益が少しでもあるうち、あるいは損が小さいうちに決済してしまう、ということも比較的容易です。

用語解説:「pips」、「BID/ASK」

さて、スプレッドについて調べていると、ときおり見慣れない英語が出てきます。「pips」のことです。

pips(ピップス)とは

pipsは「ピップス」と読み、FXにおける通貨レートの最小単位です。

(ちなみにpipsとは「Percentage In Points」のことで、それぞれの国で実際に買い物などで使われる通貨の最小単位の、さらに100分の1(=1%)という意味です。)

といってもわかりにくいので、実例を上げて説明します。

日本円換算なら、1pips=0.01円(=1銭)

たとえば日本であれば、私達が普段買い物に使うときの最小単位は「1円」です。0.1円とか10銭という通貨は存在しないので、買い物では使われません。

なので、円の1pipsは、買い物の最小単位「1円」の100分の1、つまり0.01円です。

ただ、偶然日本では「銭」という昔の通貨単位がpipsと同じ単位なので、1pips=1銭として表記されます。

米ドルなら、ipips(=0.01セント)=0.0001ドル

一方アメリカであれば、普段買い物をする際の通貨の最小単位は「1ドル」ではなく、実はその100分の1の「1セント」です。米では、日本で言う1円玉のような硬貨が「1セント」として流通しているのです。

こうなると、米国市場でいう1pipsは、買い物で使う最小単位である1セントの100分の1、つまり0.01セントが1pipsとなります。

1セントはドルの100分の1なので0.01ドル、さらにその100分の1が1pipsなので、pips=0.0001ドル、ということになります。

日本だけ0.01通貨、他国は全部0.0001通貨

と、理屈で言うとたいへん面倒なpipsですが、実は日本円だけが特別で、他の通貨はすべて「0.0001通貨(少数第四位)=1pips」です。日本円だけは「0.001通貨(少数第二位)=1pips」なのです。

なので、クロス円(ドル円、ユーロ円など)のレートだけは1pips=1銭で、ほかのクロスドルやクロスポンド(ユーロ・ドル、インドルピー・ポンドなど)は少数第四位、とおぼえておくと、いくらかわかりやすいかもしれません。

BIDは売値、ASKは買値

さて、スプレッドまわりの用語でもうひとつわかりにくいのが「ASK」「BID」という言葉です。

これも、意味的には全く難しくなく、ASKが買い(買値)、BIDが売り(売値)、という意味です。

ただ、英語になっていると、どっちが買いでどっちが売りかわからないものです。

ASKは、尋ねる、という意味です。「これを買いたいのですが、いくらですか?と尋ねているイメージです。なので、ASKが113.00円というのは、「いくらで買えるか聞いたら、113.00円だった」ということです。

BIDは、自分が金額を指定する、手持ちのお金を差し出す、という意味です。ギャンブルなどでお金を賭ける(場にお金を出す)のをBIDと言います。なので、BIDが112.97円なら、「誰かに買ってもらうため、112.97円で手持ちのお金を市場に出す」ということです。

このように、ASKは買い、BIDは売りです。必ずしも覚えておく必要はないですが、意味がわかっていれば余計な心配をしなくて済むでしょう。

スプレッドは常時変動する

「スプレッド0.5銭!」などと書いてあると、そのFX口座ではいつでもそのスプレッドで取引ができるように思うかもしれません。しかし実は、スプレッドは常に細かく変動しています。

スプレッド公示値は「だいたい場合の最大値」

たいていのFX業者が表示しているスプレッドは、「平常時(レートが比較的案指定しているとき)のスプレッドはどれくらいまで大きくなるか」という値だと考えていいでしょう。

例えばスプレッド0.5銭なら、「だいたいはスプレッド0.5銭以内で取引できるよ」という意味合いです。これより狭くなることはあり得るが、これよりスプレッドが大きくなることはなかなかないよ、という意味です。

スプレッドが急拡大するケース – 経済指標、政変、天災など

ただし、スプレッドが急的に大きくなるタイミングも存在します。代表的なのが、大きな経済指標(各国のGDP、雇用統計、貿易収支など)発表や、戦争・天災といった大きな状況変化が起こったときです。

こうした際は、通常とは比較にならない数の取引注文がFX会社に殺到し、レートも激しい高下を示します。

そうなると、FX会社(の取引システム)もすべての売買注文に適切なマッチングをすることが難しくなり、やむを得ずその時に残っている最も近い(しかし大きく乱高下している)レートで売買を突き合わせることになります。

通常時なら113円で売りたい人に113円で買いたい人を突き合わせることができるが、相場激変時は、113円で売りたい人が多すぎて113円で買いたい人が足りなくなり、しょうがなく、余っている112.90円で買いたい人に突き合わせる、といったイメージです。

閑散相場と値飛び

スプレッドが急拡大する原因は、この他にも、市場が閑散相場であるときなどが挙げられます。

例えばブラジルレアル円だとかメキシコペソ円といったマイナーな通貨セットの場合、ブラジルが祝日で休場だったり、外為取引の最も多い時間帯の一つであるNY時間が終わっていたりすると、市場参加者が少なくなってしまいます。

そうなると、あるの価格で売りたい人に対し、買いたい人が不足する、といったことが頻繁に起きます。

こういったときも、スプレッドが広がることが多くあります。いわゆる値飛びという現象です。

スプレッドを低く抑えるためには

FXで利益を上げやすくするためには、スプレッドは狭いほうがよいのですが、ではスプレッドを狭くするにはどうすればよいのでしょうか?

スプレッドが狭いFX業者を選ぶ

その方法の一つは、まずスプレッドの狭いFX業者を選ぶことです。自分が取引したい通貨セットのスプレッドがいくらか、数社を比べてみるとよいでしょう。

また、上述のとおり、スプレッドとは別途で取引手数料がかかるFX会社もあるため、注意するとよいでしょう。

流通量の大きな通貨セット(ドル円など)を選ぶ

もう一つ、スプレッドを狭くする方法は、流通量の大きな通貨セットを選ぶことです。流通量が多いほど、自分の望むレートで売ってくれる(or 買ってくれる)トレーダーが多くなるわけで、値飛びのリスク・スプレッド拡大のリスクを制限することができます。

といっても、こちらの選択肢は限られていて、やはりいちばん有利なのはドル円、あるいは二番目の選択肢としてユーロ円ユーロドルといったところでしょう。

逆に、取引量の少ない新興国通貨などは、スプレッド拡大のリスクが大きくなります。といっても、そのボラティリティ(値が動く大きさ・激しさ)の高さが新興国通貨の魅力でもあるため、スプレッドの大きさを吸収できるだけの取引を行う公算がついているなら、自分の好みと経験に応じて選ぶのもよいでしょう。

FX初心者向けの情報をこちらでお読みいただけます。
→FX初心者マニュアル – 誰でもわかるFXの始め方

 

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