3月21日の祝日に急激に円高になるかもしれません。注意するべきシナリオとして理由を解説します。
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3月21日の祝日 FOMC開けで急激な円高になる3つの理由
アメリカのFOMC(米連邦公開市場委員会)が現地時間の3月19日~20日に開かれます。今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、今後のアメリカの利上げ、利下げに関しても情報が出てくるものと思われます。
FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明発表は、日本時間では21日朝3時でパウエルFRB議長の定例記者会見が4時30分からとなっており、その発表内容次第では、21日にドル円為替が大きく動く可能性があります。
その理由を解説していきます。
1.日本が休日
これは、円高になる理由というより、ドル円が大きく動く理由です。
日本が休日な場合は、当然、日本での取引が行われていなくて、取引量が少なくなるために、いつもより小さい規模の取引で大きくドル円為替を動かすことが可能になります。
2019年1月3日の一時104円台まで円高になったフラッシュクラッシュは記憶にあたらしいところだと思います。
○2019年1月3日のドル円の急激な円高チャート
これは、NY時間の終わりにアップルが売上高の下方修正を発表したことでリスクオフの円買いが発生し、さらに日本が休場だったことで薄商いになり、AI等による自動取引が円高を加速させて、ストップロスを巻き込み急激な円高になりました。
今回も日本が休日になり薄商いになりますので、注意が必要です。
2.FOMC(米連邦公開市場委員会)でも利上げ休止長期化
3月21日に円高になる理由の一番が、このFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ休止長期化です。
ハト派発言となっているパウエルFRB議長ですが、このFOMC(米連邦公開市場委員会)で改めて、利上げをしばらくしない旨を発表することで、米長期金利が下落し、日米金利差が縮まり、円高になると思われます。
さらに発表時間が朝の3時でパウエルFRB議長の会見は3時30分になることから、朝方の薄商いの中で行われます。
前述した1月3日のアップルショックほどではないでしょうが、薄商いの中の円買いドル売りで円高が進むことと思われます。
3.Aiやヘッジファンドによる仕掛け
前にも書きましたが、AIやヘッジファンドのし掛けがあると大きくドル円が動きます。
今回は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文とパウエルFRB議長の会見により、マイナスのワードがあれば、それに反応して、大きく円買いドル売りに反応すると思われます。
ヘッジファンドは、5月決算が多く、その前の3月に取引が活発になります。ヘッジファンドのし掛けも出やすくなり、大きく動く可能性が増します。
3月21日祝日にドル円為替が急激に円高に まとめ
上記の理由から、21日の祝日に急激に円高になる可能性があります。
流れとしては、1月3日のフラッシュ・クラッシュと同じで、
FOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ休止長期化→日本が休日で薄商い→AIやヘッジファンドが仕掛け→ストプロスを巻き込み円高
という流れです。
日本の休日前に海外で重要な経済イベントがある場合は、今後は、ドル円為替が大きく動くことに注意が必要です。
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