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従来のNISAとつみたてNISAのどちらが得か?つみたてNISAのメリットとデメリット

2018年1月5日 (金) 16:44

2018年1月から「つみたてNISA」の運用が始まりました。
すでにNISA口座を開いている人やこれから始める人は、従来のNISAとつみたてNISAのどちらが得か?
さらにiDeCoとの違いなども解説します。

従来のNISAとつみたてNISAは併用できない

一番重要なポイントは、従来のNISAとつみたてNISAとは、併用ができなく、どちらか一方しかできないことです。

いままでNISAをやっていた方は、つみたてNISAをやる場合は、移行しなければなりません。

短期投資はNISAで、長期投資はつみたてNISAでというような両方を一緒にすることができないのです。

そのためNISAを活用するためには、従来のNISAにするかつみたてNISAにするか決めなければなりません。

正確には、口座を切り替える手続きを行うことで1年ごとにNISAとつみたてNISAを切り替えることが可能ですが、普通に考えれば、切り替え手続きをすることはほとんどないと思われます。

従来のNISAとつみたてNISAの違い

併用ができないので、どちらかに決めなければいけないNISAとつみたてNISAですので、違いを知ったうえで選ばないと自分に合わないものを選んでしまう可能性があります。
簡単にNISAとつみたてNISAの違いを表にまとめてみましょう。

〇従来のNISAつみたてNISAの主な違い

従来のNISA つみたてNISA
年間利用限度額(非課税枠) 120万 40万
非課税運用期間 5年(最大10年) 20年
投資できる商品 株・投資信託・ETF・REIT 選ばれた投資信託・ETF
制度終了時期 2023年12月末 2037年12月末
買い付け方法 自由 定期的な積立投資に限る

まず大きな違いは、年間の非課税投資額です。

従来のNISAが120万円に対して、つみたてNISAは40万円と少なく感じます。

しかし非課税期間が、従来のNISAが5年なのに対して、つみたてNISAは、20年と長く、従来のNISAが目いっぱい投資しても600万だったのにつみたてNISAで目いっぱい投資すると800万円投資することができ、合計金額では、つみたてNISAの方が多くなります。

上記にも書きましたが、非課税期間が大きく違います。

NISAが5年でつみたてNISAが20年となってます。

詳しい話をするとNISAは、5年後にロールオーバーといって、非課税期間が切れる5年前に買った株などをその年の非課税枠を使用して継続して持ち続けることで最大10年間非課税期間を使うことが可能です。

それでもつみたてNISAは、最初から20年間非課税と長い期間を非課税として扱えるので、有利な点だと思われます。

さらにつみたてNISAは投資できる商品が決まっています。

基本ノーロードで信託報酬などの条件を満たした投資信託かETFとなっており、現状132本がつみたてNISAの対象商品になっています。
そのうち117本がインデックス投資信託で15本がアクティブ投信、3本がETFとなっています。

従来のNISAは、個別株や投資信託・ETFにも制限はなく、REITも購入可能です。
幅広い対象から買い付けすることが可能となっています。

従来のNISAとつみたてNISAのどちらが得か?

どちらが得かは、年間非課税額や非課税期間が違うために一概には言えませんが、短中期的に自由に売買したいなら、従来のNISAで、長期的な資産形成を目指すならつみたてNISAとなるでしょう。

上昇局面や暴落時の大底などでは、従来のNISAで投資して、中期的に利確する方が得をすると思われますが、長期的な資産形成にはそもそも非課税期間が短くて向いていないことから、長期投資を最初から考えている方はつみたてNISAを選ぶべきでしょう。

最後に長期投資の方法としてiDeCo(イデコ)がありますが、つみたてNISAとどこが違うか表にまとめてみましょう。

〇つみたてNISAとiDeCo(イデコ)の主な違い

つみたてNISA iDeCo(イデコ)
年間利用限度額(非課税枠) 40万 14.4万~81.6万
非課税運用期間 20年 60歳まで
投資できる商品 選ばれた投資信託・ETF 預金・投資信託・保険
資金の引き出し いつでも可能 60歳まで不可
特徴 運用益非課税のみ 所得控除がある

大きな違いは、iDeCo(イデコ)は、60歳までしかできないので、年齢制限があります。
そもそもiDeCo(イデコ)は公的年金の上乗せの制度として設計されていますので、60歳までしかできなくて、60歳以降でなければ引き出すこともできません。

投資を促進するために設計されたNISAとは違い、明確に年金として扱われています。

さらにiDeCo(イデコ)は、毎月の掛け金が全額所得控除になり、税制の面で大きなメリットがあります。

上記に書いたようにiDeCo(イデコ)は、年金ですので、10年後に引き出すなどの用途には使用できませんので、資金の自由度としてはつみたてNISAに軍配が上がります。

従来のNISAとつみたてNISAとiDeCo(イデコ)とすべてメリットデメリットがありますので、そこを抑えて自分にあったもので投資をしてほしいと思います。

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