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トランプ関税がドル円相場と株式市場に与える影響

トランプ関税に関わる動き

2025年4月の「相互関税」発表以降、トランプ政権の関税政策は為替市場(特にドル円)や日本株(特に日経平均)に大きな影響を与えてきました。2026年7月24日には、一律10%の代替関税に代わる新たな関税が発動され、日本には12.5%の税率が適用されています。

以下のチャートでは、関税の発動表明や停止猶予、要人発言など主要なイベントを注釈として記載しており、市場の反応を視覚的に確認できます。たとえば、2025年4月9日の相互関税発動直後には円高が進行し、日経平均も一時急落しました。

加えて、イベント一覧表では、日付ごとに株価や為替に影響を与えた主な発言・会見・政策動向をまとめています。これにより、トランプ関税がどのように金融市場に波及しているかを時系列で理解できます。

日付 出来事
2025/4/2 全ての国への相互関税の大統領令を発表
2025/4/10 相互関税上乗せ90日間停止を表明
2025/4/12 電子機器の関税を免除
2025/5/12 米中、追加関税引き下げ合意
2025/5/26 EUへ50%関税発動を延期
2025/5/31 鉄鋼関税引き上げ表明
2025/6/30 日本車貿易25%関税撤回しない
2025/7/28 米・EU関税15%で合意
2025/7/31 ブラジルに合計50%関税
2025/7/31 米・韓国関税15%で合意
2025/8/8 米相互関税修正認め合意通り15%へ
2025/9/16 米自動車関税引き下げ15%適用
2025/11/4 トラック等に25%関税
2025/11/4 米中「KL合意」で緩和
2026/1/5 木材関税の引き上げ延期
2026/1/19 グリーンランド取得まで欧州8カ国追加関税発言(17日)
2026/1/21 グリーンランド関税見送り、NATOと大枠で合意
2026/2/20 全世界一律10%の関税を導入する署名
2026/2/21 一律関税を15%へ引き上げると表明
2026/4/11 4月20日から米国関税返還受付
2026/4/13 イランに兵器支援の国対象の50%関税
2026/7/23 60カ国対象に新関税発表。24日から
日付 出来事
2025/4/8 石破首相、トランプ大統領電話会談
2025/4/9 相互関税措置発動
2025/7/23 日米で合意 相互関税15%
2025/8/7 日米合意で関税15%のはずが一律15%上乗せ
2025/10/3 トヨタ・ホンダなどへの関税軽減措置を決定

トランプ関税政策の概要と市場の反応

2026年7月23日、米通商代表部(USTR)は世界各国・地域に一律にかけてきた10%の関税に代わる新たな関税を発表し、24日から発動しました。対象は60カ国・地域で、強制労働でつくられた製品の輸入規制が不十分だとして、通商法301条に基づき10%または12.5%の関税を課すものです。

日本には24日から12.5%の税率が適用されます。カナダや欧州連合(EU)、メキシコなど19カ国・地域は10%、日本を含むその他の国・地域は12.5%とされました。

引用元:ホワイトハウス公式X(※2025年4月2日「相互関税」発表時。その後最高裁で違法判決を受け、代替措置を経て2026年7月の新関税へ移行)
国・地域新関税税率(2026年7月24日〜)
日本12.5%
中国12.5%
インド12.5%
欧州連合(EU)10%
カナダ10%
メキシコ10%

出典: 朝日新聞「トランプ政権が新しい関税を発動へ」(2026年7月24日)ほか。強制労働対策の有無で10%/12.5%に区分。

経緯を振り返ると、2025年4月2日に発表された「相互関税」(日本24%など)は、その後連邦最高裁で違法と判断され撤回。つなぎとして導入された一律10%の代替関税が2026年7月24日に失効したため、今回の301条関税へ移行した形です。

【為替市場】ドル円相場への影響とそのメカニズム

日本への適用税率が一律10%から12.5%へ引き上げられたことで、輸出企業収益や対米貿易への警戒感が意識されやすくなります。円は安全資産としての側面もありますが、関税負担の上振れは日本株とともにドル円の値動きにも波及しやすく、短期的な変動には注意が必要です。

また、米国内のインフレや景気への影響が意識されれば、FRBの金融政策観測を通じてドル全体の方向感も変わり得ます。長期的には米国経済の減速がドル安要因となる可能性もあります。

【株式市場】関税が日米株に与える影響と投資家の動向

関税政策の影響で、輸出依存度の高い製造業や自動車関連などはコスト増・需要減の懸念が残りやすい局面です。S&P500やナスダック指数も政策リスクを織り込みやすく、日本株(特に対米輸出比率の高い銘柄)への波及も意識されます。一方で、税率や対象品目の調整余地を織り込んだ中長期投資の動きも見られます。

投資家が取るべき戦略とは

関税政策の影響を受ける中、投資家はリスク分散を図ることが重要です。具体的には、関税の影響を受けにくいセクターへのシフトや、為替リスクを考慮したポートフォリオの見直しが考えられます。

トランプ政権の関税政策は、短期的には市場に混乱をもたらしつつ、中長期的な経済構造にも変化を促す可能性があります。

特に、グローバル・サプライチェーンの再構築や、各国の強制労働対策・通商交渉の進展が焦点となるでしょう。為替市場では、通商摩擦の再燃が意識されれば円高リスクが強まり、ドル円相場の不安定化も懸念されます。

一方で、米国内のインフレ圧力や景気減速リスクが高まれば、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策にも影響を及ぼし、株式市場にも波及します。投資家としては、こうした政策リスクを踏まえ、柔軟に戦略を見直す必要があります。

今後も税率や対象品目の変更があり得るため、政府発表や中央銀行の動向、業界団体の分析などを定期的にチェックし、信頼性ある情報に基づいた投資判断が求められます。

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