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中国経済リスク(チャイナショック)

バブル景気~バブル崩壊まで

中国の経済が落ち込むことによって株価暴落の危険性があります。

実際に、2015年6月にそれまで1年間で2倍以上に上昇していた上海総合指数が相場の過熱感や当局の規制強化の動きなどで3週間で3割下落、8月には、人民元の切り下げをきっかけに世界株安が起きています。

2016年1月にも中国の上海市場の暴落がきっかけで、世界的な株価の暴落につながりました。

中国経済のリスクは大きく2つあります。

1.経済の減速懸念

1つ目は、経済の減速懸念です。
中国は、2000年以降に飛躍的に経済成長を遂げ、世界の経済を引っ張ってきましたので、中国の経済が減速することで世界経済が減速することになり、世界的な景気後退に陥る恐れがあります。
中国の実質GDP成長率が四半期ごとに発表になりますが、この数値が大きく減るようだと経済の減速懸念が出てきて、株価の暴落の可能性が高まります。
他に中国経済の動向を把握する経済指標は、小売売上高や都市部固定資産投資、鉱工業生産などがあります。

2.不動産バブルの崩壊

2つ目は、不動産バブルの崩壊です。
現在中国では、上海など都市部での不動産価格が2年で1.35倍になっており、2014年後半から住宅価格が高騰しています。
政府当局は、不動産規制を強化しておりますが、中国の人は、規制の隙間を縫うように不動産を購入しているようです。
不動産バブルの様相を呈している中国ですが、銀行の不良債権は徐々に積みあがっており、貸倒引当金カバー比率が2016年6月末で178%とあるので、すぐに銀行が倒産するわけではありませんが、徐々に下がってきていますので、注意が必要です。

また、2018年7月には、トランプ外交による関税への懸念から株価は下落し、チャイナショック当時の安値2600に近づく2691まで下げました。チャイナショックの再来か?と各国で警戒が強まり、世界的に株価が一時下落しました。